オレンジ
そして、難なく就職もでき、結局何も出来ずに卒業した
それから、朝偶然ぶつかった相手が遥希で
こんな偶然もうないかもしれないと思い、頑張ろうなんて思っていたのに
こんな今に至る
――――――………
はあー…、何やってんだろ?
ほんと、情けねぇー
情けない、過去を振り返ってる間に、家にたどり着いていたみたいで、ベッドに倒れ込んだ
もう、朝会えないかもな…
「はぁ…」
そのまま、俺は目を閉じた
次の日…
思ってた通り、遥希は現われなくて、そんな朝を1週間もすごした
もう会えないと、諦めようとしていた8日目の朝、
「あのっ…!」
誰かに声を掛けられ振り替えると
「あの時はありがとうございましたっ!」
必死に頭を下げる遥希がいたんだ