オレンジ



そして、難なく就職もでき、結局何も出来ずに卒業した


それから、朝偶然ぶつかった相手が遥希で


こんな偶然もうないかもしれないと思い、頑張ろうなんて思っていたのに


こんな今に至る



――――――………



はあー…、何やってんだろ?


ほんと、情けねぇー



情けない、過去を振り返ってる間に、家にたどり着いていたみたいで、ベッドに倒れ込んだ


もう、朝会えないかもな…


「はぁ…」



そのまま、俺は目を閉じた



次の日…


思ってた通り、遥希は現われなくて、そんな朝を1週間もすごした



もう会えないと、諦めようとしていた8日目の朝、



「あのっ…!」



誰かに声を掛けられ振り替えると



「あの時はありがとうございましたっ!」



必死に頭を下げる遥希がいたんだ



< 149 / 225 >

この作品をシェア

pagetop