オレンジ
└太陽と月
side遥希
いつもいつも、背中を押してくれる人がいて
いつもいつも、助けられてる
そんな人たちがいなければ、今のあたしはいなかったと最近よく思う
襲われたあの日、太陽さんに抱き締められて、安心した自分がいた
思ってたよりも好きになっていたことに驚いて、でも、その時は恐怖しかなくてただ抱き締められていた
それから、家から出ることも出来ないでいたあたしのもとに、乃空が訪ねてきてくれた
「…大丈夫?怖かったね」
と抱き締めてくれる
全て話した後に
「会いにいかなきゃ、駄目じゃん!何してんの!!」
なんて、背中を押してくれる
なんて、良い親友を持ったんだ
あの時、「幸せになれよ!」と言ってくれた人に伝えたいくらい
今、幸せだってはっきり言える