オレンジ
それから、いろいろ質問されたり、他愛もない話をしていたら、結構時間も遅くなってしまった
解散して、遥希を送っている帰り道
ふと思い出したことを聞いてみる
「ねぇ、なんでさっき¨太陽さん¨って言ってたの?」
そう聞くと恥ずかしそうに、口元を隠しながら
「道でぶつかったときの笑顔が太陽みたいで…その時は、名前も知らなかったから…」
と言った
笑顔が太陽みたいって…なんか、照れる
「あ、ありがとう…」
一応、お礼を言ってみる
「い、いえ…」
って、小さな声が返ってきた
こんなやり取りがなんだか嬉しくて、顔がにやけるのを手のひらで隠した