オレンジ



…太陽みたい、か



「俺も、初めて遥希をみたとき、笑顔が太陽みたいだって思ったよ」


「えっ…」



びっくりした顔で俺を見る遥希に、なんか運命を感じた



「一緒のこと思ってた」



お互いがお互いの笑顔を¨太陽みたいだ¨って、思ってたなんて



「…凄いですね。運命って言葉信じちゃいます」


「…そうだね。俺もそう感じた」



2人で見つめ合って笑った


こんな日がくるなんて、卒業する時の俺は考えもしなかった



幸せすぎて、本当ににやけてしまう…



そして、それを隠すように空を見上げた


空には、満月が俺達を照らし、明るくしていた



「あ、今日満月だ」



同じように空を見上げたのか、遥希が呟いた



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