オレンジ



会っていない間は、メールしたり電話したりしていた



でも、舜は地元で就職…あたしは地元を離れ、専門学校に進学した



お互い忙しく、私が休みのときは舜が仕事だったり、舜が休みのときは、私にどうしても出なきゃいけない講義や課題があったり…


そんなことがあり私たちはメールや電話しか出来なかった



あの時の私は自分のことに精一杯で、舜のことを考える余裕もなかった…


今考えれば、本当にばかだったって、もっと舜のこと考えればよかった…という言葉しか浮かばない



それから、段々メールや電話の量は少なくなっていった



私からもあまりしなくなり、あぁ…終わるんだ私たちと感じたことを覚えてる



舜からは、会おうってメールは来てた


会う約束もしてた時もあった


けれど、いつも「ごめん!仕事が入った」という舜の言葉で会えなかった



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