オレンジ



そして、3年の3学期…



みんなの進路がほぼ決まってきて、あの子は進学、俺は就職ともうすでに合格をもらっていた



そんなある日



「ねぇ?もう3年間終わっちゃうよ?」



そう、俺に言ったのは中学からの親友と言っていいほど仲がいい李花〈リカ〉だった




この3年間、何も行動を起こさずただ見ているだけだった俺は、何も進展がなく高校生活を終わらせようとしていた



「うん、わかってる」


「由希ちゃんを狙ってる人なんていっぱいいるんだからね?」


「それも、わかってる…」



あの子と誰かが…ていう噂がなかったわけでもない


相当焦ったこともある



「もう!誰かに取られても知らないからね?」



それは、嫌だな



「…俺…告るわ」



そんなこんなで告白を決心したんだ…



< 199 / 225 >

この作品をシェア

pagetop