オレンジ
俺が今、悩んでいること…
だけど、そんなこと言えなくて、“もしも”そうつけた
「んー…俺なら、自分の気持ちを正直に話すよ。その気持ちが報われないとしても、話す…彼女にも…好きな子にも…」
魁は田浜を見て、微笑みながら言った
「そっか…」
俺は、窓の外に視線を移した
「なぁ?もしもって、それ…」
「ん?」
「いや…なんでもない」
「?」
どうしたんだ?魁
不思議に思ったけど、特に気にすることもなく無事にバスは学校に着いた
それから、解散して家に帰った
次の日…
「おかえりー!楽しかった?」
俺は、遥希と公園で待ち合わせしていた
「うん、楽しかったよ。はい、お土産」
「えー!ありがとう!」
喜んでる遥希を見ながら、心は複雑だった
『気持ちが報われないとしても、話す…彼女にも…好きな子にも…』