オレンジ




「なんで謝るの?」


「え?」



俺が顔を上げると涙を流して、怒ってる遥希がいた



「碼凪斗は優しすぎる!悪いのは私なのに最後ぐらい怒ってよ!ばかっ!」



そう言ってうずくまった


怒るなんて出来ない


けど…



「ごめん…」



謝ることなら出来るから…



「碼凪斗…幸せにならなきゃダメだからね」



「あぁ」



「わたしのこと好きになってくれてありがとう…付き合ってくれてありがとう」


「こっちこそ、好きになってくれてありがとう」



「じゃあね」


「おう!またな」



俺は、遥希に背中を向けて走り出そうとしたけれど、1つ言い忘れていたことに気付いて振り返った



「遥希!幸せになれよ!」


そう言うと遥希は、笑ったようにみえた…



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