オレンジ
└Side小秋
次の日、あたしは海に来ていた
夕日を見ようと、歩いて…
あたしたちの街には、海がある
あたしは、迷ったり悩んだりしたら必ずここにきていた
だからかな?
碼凪斗ともここで、出会ったんだ
あたしが去年の秋、ここで泣いていた
理由は、彼氏にふられたから
そこに現れたのが碼凪斗だった
あたしの隣に座って、一生懸命笑わせようとしてくれた
それから、よく話すようになり、2年になって同じクラスになってから
いつの間にか好きになってたんだよね…
「あ!小秋ちゃん!」
そんな声がしてあたしは振り返った
そこにいたのは、美和ちゃんと河部先生だった
「え?美和ちゃん?」