オレンジ

├Sideマネージャー




言っちゃった…言っちゃったよ…


涙が溢れて止まらない


ずっと好きだった立岬先輩に気持ちを伝えた


玉砕覚悟で伝えた



でも、怖くて返事を聞く前に逃げてしまった


こんなに辛いなんて思わなかった


1人あの場所で膝を抱えて泣いていると



「那佳宮!」



何処からか聞こえた声



忘れるわけがない…大好きな人の声


わたしを探しているんだ…



そう思うと更に涙が溢れ出した


見つかりたくない…返事を聞くのが怖い…


でも、いつも先輩は、こんなわたしを…辛くて泣いてるわたしを必ず見つけてくれたんだ



あの日もそうだった…

わたしと立岬先輩が出会ったあの日…



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