オレンジ
「俺、立岬笑真〈しょうま〉、君は?」
「あ、那佳宮乃空〈のあ〉です」
「よろしくね」
「…はい」
先輩は名前の通り、いつも笑顔だった
こんな先輩この学校にいたんだ…
「あ!」
いきなり大声を出すから、またびっくりしてしまったわたし
「那佳宮さんは部活何か入ってる?」
「いえ、入ってません」
「じゃあ、マネージャーになってよ!俺、今バスケ部に入ってるんだけど、マネージャーが居なくて困ってるんだ」
そう言って、ワクワクしてわたしの返事を待ってる先輩の顔を見て、思わず笑ってしまった
そんなにわたしに入って欲しいんだって分かるほどワクワクしてるんだもん
「え?俺、どこかおかしい?」
と、自分の体を調べだした先輩
その姿も面白くて、更に笑ってしまった