オレンジ
└Sideひまわり
「1回しか言わないから、しっかり聞いておけよ」
「…うん」
急に真剣な顔になってたいちゃんがあたしを見た
たいちゃんは、近くにあった机の引き出しから、四角い箱を取り出た
それは、テレビとかで見たことがあるような四角い箱だった
だから、それが何か…わかってしまったあたしは涙が止まらなかった
「俺には、お前が運命の人だって、お前しかいないって思う」
「…っうん」
「これから先、一生…俺と一緒にいてくれませんか?」
その四角い箱の中身は、やっぱり、キラキラ輝くダイヤモンドがついた指輪だった
あの夢は、あたしの昔の記憶だったんだ…
たいちゃんは笑顔で、でもどこか緊張していて…何か不細工になっていた
でも、あたしの目に映るたいちゃんは、凄くかっこいい