オレンジ
├俺が気になる人
Side海
「遅い…」
放課後になり、俺は蒼良を数学教科室で待った
なのに…
全く来る気配が無い
「あいつ帰ったのか?」
そんなことを思いながらも、待ってる俺
なんでだろう…
あいつのことが気になって仕方がない
「一旦職員室に行ってみるか…」
そう思いドアを開けた瞬間…!
「きゃっ!」
「わっ!」
ドアを開けた瞬間に聞こえた声にびっくりしたけれど、驚かせたことを謝ろうと声の主に目を向けた
「…お前か」
その声の主は、蒼良だった
「どれだけ待たせるのかと思って探しにいくところだったんだ。何してた?」
「何してたって、居残り授業する場所を言ってくれなかったから…」
あー…そういえば、言って無かったな
「すまん…言っていれば良かったな。とりあえず中に入れ」