オレンジ

└夕陽と笑顔




あの日のことは今でもはっきり覚えてる


忘れることなんて出来ない大切な思い出として


そして今日も夕陽でオレンジ色に染まってる空を見上げながら先生を想う


そして、切なくなる



「はぁ…」



こんなにも好きになるなんて思ってなかった


先生に恋するなんてマンガや小説の中だけのことだと思ってた


でも、現在先生に恋してるあたしがいて


実際、他にも居るんだろうなぁって考えることもある


「はぁ…」


何度目か分からないため息をつい時



「前野ー!」



と後ろから聞こえた声…


あたしはゆっくり振り返った



「えっ…」



その声の主を見たとき目を疑った


だって、そこには居るはずのない人が走って来てたから



「前野…っやっと、追い付いた…」


「先生…どうして…」



そこには肩で息をして膝に手をつきあたしを見てる河部先生がいたんだ



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