オレンジ
その瞬間あたしの顔が一気に熱くなった
ち、ちょっと待って!
河戸くんを見ると、少し赤くなっていて、あたしも更に赤くなるのが分かった
その照れ方…反則だよ…
そう思い俯くと、河戸くんがいきなり話出した
「いやでも!本当に寝てたときもあるから、いつも見てたわけじゃ…ないから」
だんだん小さくなっていく声にあたしは、恥ずかしいんだと思った
でも、その気持ち分かるよ…
横顔に見とれてしまう気持ち
だって、あたしもそうだったもん
あたしも、あたしのノートを必死に写してる河戸くんの横顔を見るのが好きだったから…
だから…
「…分かったよ。河戸くんが本気だって」
「なら、良かった…」
そう言って、ほっとしたように笑った河戸くんに、あたしは無意識に言っていた
「…あたし、河戸くんが好き」