オレンジ
そんな深く考えたことないな…
特別…
「…ただみんなと違うとか、そんなのじゃないか?」
「何その辞書にのってそうな言葉…」
じとーと睨むように俺を見ている美乃里
今日こいつ、俺をからかってんのか?
「これでも、必死に絞りだしたんだよ!ったく、もう外も暗くなりだしたから帰れ!」
「はいはい。帰りますよーだ!」
なんで、今日はこんなに生意気なんだよ…
…何かあったのか?
「なぁ?何かあったのか?」
「は?何でそう思うの?」
「いつもと違うから」
そう言うと、美乃里は黙りこんで下を向いた
やっぱり、何かあった?
「先生さ、鈍感だね」
「はぁ?」
意味分かんねぇよ
「その顔は、意味分からないって顔だね。別に分からなくてもいいよー?じゃ、帰るね」
そう言って、部屋から出ていった