甘い肌に口付けを…
「…そや、斎あげるわ、」

あ、あげちゃうんだ……。

「要らねぇよι」

「俺もこないな重いモン要らんよって、どないするん?」

………ぇ、??


「知らねぇよ!!お前んだろ!!自分で考えなさい!!」

今、…なん……て…??

気付いたら、無意識に後ずさって自分の教室に戻ってた。

教室までの帰り道、放心状態でトボトボと歩く。

プレゼント…重いんだ。

何だ、独りで盛り上がってバカみたいじゃんか。

張り切ってケーキまで焼いて、弁当なんか重箱に詰めて。

自分独り、先走って。

「はは、指輪とか最悪じゃんか……」

あげられる訳ないじゃん。

「あ、おったおった♪ひな~!!」

後方から聞こえる、いつも聞きたくて仕方ない声。
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