ひとりぼっち
｢あ、ああああいや熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱いぁついあづいーー！ああああああああああ｣


｢あ…あ、ああ…｣


雷斗は耳をふさいでうずくまっているが、他の三人は凛が燃えていく様をしっかり見ていた。



｢あたしが絶対生き残ってやるんだ｣


咲がそう呟いた声はひどく低くかすれていた。

圭は凛から視線を移すと星奈を見つめて何やら考えているようだ。

星奈はずっと燃え上がる凛を見つめていた。




それぞれの思考が絡みあって行く先はどこなのだろうか。


しばらくすると凛の声が聞こえなくなりなんとも言えない臭い匂いが部屋を満たしていた。
燃えいく凛に突然天井から大量の白い煙りが降ってきて炎が消えた。

変わり果てた凛の遺体はもはや人間かさえも分からない。
雷斗は凛の遺体と匂いでその場で吐いてしまっていた。

プツッ…



突然テレビの電源がついて、蓮が椅子に踏ん反り返っている画面が写った。


『なんだもっと躊躇するかと楽しみにしていたのに残念だ』


｢てめぇ…！ふざけんなよ！！｣


雷斗が画面に向かって吠えるがそんな雷斗に蓮はせせら笑うだけだ。


『まあ今後に期待するよ。じゃあまた明日会おう』

プツッ…テレビが消えてまた静寂が辺りを支配していく。


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表紙・目次

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