ひとりぼっち
ギジッギジッ…
「ひぃ…ひっ」
(この骨が面倒なんだよなー)圭はそんなことを考えつつ精一杯の力で最後の足を切り落とした。
咲はなんとか息はあるが、僅かな息しか聞こえなくなっていた。
(もうすぐ死ぬな…)
「間に合った…」
圭はあまりの疲労感にその場に座りこむ。
かなり力のいる作業であ り精神的にも肉体的にも疲れていたのだ。
ちらりと雷斗を見ると壁を見つめながら何やらぶつぶつ呟いている。
(こっちも終わった…か?)
咲から小さな吐息さえも聞こえなくなった時ー。
プツッ…
テレビが着いた。