BlooD〜バンパイアに恋した
実咲「お邪魔しまーす…」

翔「俺以外誰も居ないから別に良いよ?一人暮らしだし」

実咲「そうなんだ。え?って事は今…二人っきり…」


回想

修仁「…でも、夜神以外の女に興味ないって意味だったら?」

実咲「なっ!バカな!そんな訳ないだろう?
私は、生徒会会長だ!そんな恋愛ごときに現を抜かしてる暇はない!」

彰「焦って言うところが嘘っぽいぜ?会長?」

実咲「お前ら…!!」

・・・・

実咲「くそ、変に意識してしまう…」

翔「どうしたの実咲ちゃん?」

実咲「あ、いや、なんでもない。
こんな広い家に一人暮らしなんて、退屈じゃないのか?」

翔「もう慣れた。小さい頃までは親と違う家に住んでたんだけどさ。
ある期間からある期間までの記憶がなくなっちゃて…
もう、その時には親は居なかった。
身寄りのない俺を兄貴が拾ってくれたんだ。それがこの家。
ある日突然兄貴は居なくなったんだけどね」

実咲「そうだったのか。それは気の毒だな。
で、その一定期間の飛んでいる記憶は、いつ頃の記憶なんだ?」

翔「4歳ぐらい」

実咲「4歳!?…実はな、その時ちょうど私に仲の良い男の子が居てな。
そいつも翔って名前だったんだ。

翔「その男の子…どんな性格とか覚えてる?」

実咲「あぁ。いつも明るくて私に、実咲ちゃん!実咲ちゃん!
っていつもべったりでな。将来、結婚しようとかまで約束したな。
後は、八重歯が人より長くてニンニクが嫌いだった」
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