BlooD〜バンパイアに恋した
実咲「な…なんだ?」

翔「バンパイアの存在って信じる?」

実咲「バンパイア…?」

翔「そう。前に赤い瞳の人を探してるって言ったでしょ?」

実咲「あぁ、それがどうした?」

翔「バンパイアって、生まれつき瞳が赤いんだ。
まあ、バンパイアの証だね。世界には、バンパイア以外
天然の赤い瞳の種族は居ない。バンパイア特有なんだ。咲夜ちゃん…瞳赤いでしょ?」

実咲「信じがたい話しだが、確かに咲夜は天然の赤い瞳だ。
しかし、だからと言って咲夜がバンパイアと決めつける訳には…」

翔「ねえ、ちょっと見て…」

実咲「牙…まさかお前…」

翔「そう俺の正体は人間とバンパイアのハーフ。正真正銘のバンパイアなんだ」

実咲「しかし、瞳の色は…」

実咲「な!赤い瞳…」

翔「わかった?赤い瞳に人以上に発達した八重歯…
俺は、本物のバンパイアなんだ。そして、咲夜ちゃんもバンパイア。
まあ、親が片方バンパイアだからと言って、生まれてくる子供が必ずしもそうとは限らないけどね。咲夜ちゃんがバンパイアでも
実咲ちゃんは人間って事はあり得るからね」

実咲「信じられないが、どうやら本当の様だな。
なら、お前は私を殺すのか?血を吸うのか?」

翔「いや、バンパイアは人を殺したり、バンパイア同士殺しあう事はないよ。
けど、実咲ちゃんが本当に純粋な人間なら血ぐらい吸うかも」

実咲「じゃあ、私は人間かも知れないし、バンパイアかも知れないのだな?」
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