BlooD〜バンパイアに恋した
翔「いや、実咲ちゃんは人間だよ」

実咲「なぜわかる?」

翔「咲夜ちゃんには話したんだけど
バンパイアと言う生き物は、主に人間の血が主食なんだ。
16歳で体内の血が腐ってしまう。
つまり、バンパイアは血がないと生きて行けないんだ。
新鮮な人間の血を取り込む事によって、古い血と混ざり合い
一定の鮮度を保てるんだ。
つまり、16歳の誕生日を過ぎてるのにも関わらず、今も平気で生きてるから、バンパイアの血は流れないって事になる

実咲「そうか…ならよかった…」

翔「実咲ちゃん?」

実咲「なんだ?」

翔「血…吸ってみても良い?」

実咲「バカか!誰が血を吸わせるか!」

翔「人間なら、吸っても問題ないでしょ?
大丈夫。痛いのは最初だけだから。噛んだ跡は残らないように妖気でコーティングするから。味見程度に」

実咲「私を食べ物みたいに言うな!
…だが、こうやってまた再会出来た事だし…少しだけなら…」

翔「ありがとう」

実咲「ちょっと…いきなり抱きしめるやつがあるか?」

翔「あの頃と何も変わってないね
匂いも…何一つ変わってない。じゃあ、いただきます…」

実咲「痛っ…」

翔「!?」

実咲「どうした?」

翔「いや…実咲ちゃん…爆弾発言して良いかな?」

実咲「なんだ…?」
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