BlooD〜バンパイアに恋した
翔「人間の血の味じゃない…しかも、かなり濃いバンパイアの味だ…」

実咲「なに?しかし、お前の話しだと私は…」

翔「そうなんだけど、どうやら違うみたいなんだ…
実咲ちゃんは100人に1人しか生まれない…特別なバンパイアみたいだね。
人間の血を吸わなくても、血が腐らない生まれながらのS級のバンパイアかも」

実咲「S級…?なんだそれは?」

翔「もはや、バンパイアを超えたバンパイア…十字架やニンニクも効かない…
神に近い存在だ…他のバンパイアより、妖気が強くて瞳の色を俺みたいに水色にしたり、牙も吸う時以外は人間と同じ長さに自由に調節出来たり
目で見ただけで人間を殺せたりするぐらいやばいんだ」

実咲「そんなやばいのが私と言うのか?」

翔「いや、まだ確定じゃない…
たまたま血の鮮度が良いだけかも知れない。だが、バンパイア血の味が…
まあ、本人が気付いてないなら、別に良いんじゃない?
やろうと思えば、空も飛べるし。ははは」

実咲「なぜ、笑える?」

翔「なぜ…?人より、優れてるからかな?
寿命も人間の5倍あるしね。中には、1万歳まで生きたバンパイアもいるみたいだよ?」

実咲「問題はそこじゃない…人と違うのに、平気なのかと聞いている!」

翔「別に…」

実咲「そっか。私には理解出来ないな
そろそろ帰らせて貰う。なにより、無事でよかった」

翔「あぁ、明日からはちゃんと学校行くよ」

実咲「待ってるぞ。…翔ちゃん!」

翔「ふふ、バイバイ。実咲ちゃん」


episode 3 蘇る記憶 完
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