BlooD〜バンパイアに恋した
教室にて 国語

はい。今日はテストします。

えー?(生徒

答案用紙が配られる。
用紙を見た実咲は愕然する

(しまった…最近なにかとバタバタしてたから勉強してない…

答案用紙は後ろまで届きましたね?
はい!開始。

(くそ…わからない…)

(み…ちゃん…?みさ…ちゃん?
実咲ちゃん?)

(誰だ?私の頭に話し掛けてくるやつは?今はそれどころじゃないんだよ!全然勉強してなくて問題がわからないって言う時に…)

(実咲ちゃん…?俺だよ?翔だよ?聞こえる?)

(あぁ。はっきり聞こえるぞ。悪いが後に…な!なぜ私はテレパシーみたいな事をしてるんだ!?)

(テレパシーだよ。実咲ちゃん。優れたバンパイアは、テレパシーも出来るんだ。
実咲ちゃんから、テレパシーだだ漏れだよ?)

(そうだったのか。で、なんの用だ?)

(あれ?テレパシーが使える事になにも疑問に思わないの?さっきの瞬間移動と言い、テレパシーと言い、なんか気づかない?)

(あ!確かに。やっぱり私はバンパイアなのか?)

(みたいだね。一つ良い事を教えてあげる。解答用紙に注目して。それで、強く念じるんだよ。答えよ。出てこい!って。)

(答え?しかし、私はカンニング行為はしたくない)

(良いから。やってみな。それが出来たら本物のバンパイアだよ)

(わかった。)

実咲は、解答用紙とにらめっこするかのように強く念じる。

すると、手品の様に答えが解答用紙に浮かび上がる

(な、なに!本当に答えが!)

(みたいだね。やっぱり実咲ちゃんは正真正銘のバンパイアだよ。)

(納得行かないが、今回ばかりは助かった。ありがとう翔ちゃん。)

(どう致しまして)
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