信じてる―君と私の約束の言葉―



教室に着くと人が来ていなかった。すこしホッとして自分の席につくと一人の男の人が入ってきた。
その人は、周りのヤンキー達とは違った少し落ち着いた人の様な気がした。

「何?」

そう言われてハッとした。自分がずっと見てたんだとわかってすこし顔が熱くなった…

「あっ、やっ、すみません!」

別に謝らなくていいけど、と言いながらその人は席についた。

「俺、瑠鬼あんたは?」
「あっ!えと、亜柳!あやなです!」
「あやなねっ!俺のことルキでいいから」

それだけ言ってルキは机に突っ伏した。
しんとした少し冬の寒さが残った教室から見えた空は雲ひとつない青空がただ、ただ広がっていた。
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