信じてる―君と私の約束の言葉―
担任の長い、長い、お説教を聞いた後すぐに1限目が始まるチャイムが鳴ったので席についた。
初めての授業は、中学の頃とはうってかわって書くことばかりで、みんな少し真面目に黒板に書いてあることを写していた。
あたしの学校は、65分の長い授業なので最後の方は体力的についていけなかった。
休み時間になるとクラスの子達で自己紹介と恋愛の話をした。
「あたしみづき!元中はJ中で、彼氏はいません!」
「あたしまな!元中はK中で、あたしも彼氏いません!」
K中。その単語にどうしても反応してしまう…
あの人にもう一度会いたい。昨日からずっとそう思っている
「あなたは?」
「ああ!あたしはあやなって言います。
元S中です!」
「へーS中かぁ!珍しいねっ!」
一人の女の子がそんなことを言った。そんなこと受け流して
「まなちゃんは、董羽さんのこと知ってる?」
「まなでいいよ!キットあの人のこと知らないK中の子はいないよ…」
次の質問をしようと思ったがチャイムが鳴ってしまい、なにも聞けないまま席についた。
その時間の授業は何も頭に入ってこなかった。