信じてる―君と私の約束の言葉―
あたしは、そんなみくを横目にハンドの隣で練習をしているバスケ部に目を向けて、心のなかで朝の夢のことを思い出していた…
あの人がいるかもしれない、そんな淡い期待をしていた。
いるわけもないのに…
シュッ!
ゴールにボールが入るイイ音がなった。
あっ!あの人カッコイイ。でも顔見えない…
そんな彼をずっと見ていると、一瞬横顔が見えた。
その時涙が頬を伝うのがわかった。
「見つけた…やっと、やっと、見つけた。」
「へっ?…あやなどうしたの!?」
泣いているあたしを見て、みくが驚いている。そんなこと気にしていられないくらい彼を見つめていたかった。