ありがとう・・・
1、開く季節

なんてことだ。


中学になって、部活も決めて、

なんといっても

すごく地味な制服だったから、スカート丈も最悪で。


「大人っぽ・・・」

先輩達はみんな大人みたいだった。小学校の頃なんか、まわりはみんな「子供」って感じの、」まさに子供だったし、なんか、世界が違った。


小学校の時、みんなまわりは彼氏を作っていて、悔しいから私も彼氏を作っていた。

デートと言えば、一緒に帰ったり、親が付き添いの映画・・・なんてもん。


ワクワクだった。私はこれからどんな生活を送るんだろう?


「由美ぃ?!」

がっかりしたような顔をして言われた。
同じクラスになったのがそれほどショックだったんだろう。

「なにさ。山田。」

山田、というのは小学校からの男友達でバカなやつ。まさにこいつが「子供」って感じの奴だった。

「まぁいいんですけど。べつに。調子ノンなよ。」

私が学級委員になったから、ねたんでるんだと思う。


今日は部活に本入部した初日。楽しみだ。




< 1 / 2 >

この作品をシェア

pagetop