ほしぞらに向かって
7月・・・
(タイムが伸びますように!!)
「まぁ・・いっか」
今日は七夕。大雨だった。
「雨じゃなければ、星見えただろうな・・」
いつか俺のお母さんが言ってた。「田舎の方は小さな小さな星もきらきら輝いて見える。」
見たかったな・・・。
さっき書いた短冊をポケットにしまう。するといきなり大きな音がした。
ドッ!!
何か倒れ落ちた音だった。走ってそこに駆けつける。
「どうかしましたか?!」
みると、車いすから人が落ちていた。ほおって置けないと思い、俺は車いすに戻してあげた。
「ありがとうございます・・」
同い年ぐらいの女だった。とっても痩せていて、雪のようにまっ白な肌をしていた。
「良かったら送りましょうか?・・・家まで」
とっさに口から出た。なんか、ものすごく大量の本を抱えている。そんなに本を借りてどうするつもりだろう?
「いえ・・・大丈夫です。近いんで。」
だろうな。
「ケガでもしたんですか?足・・・。」
何を聞いているんだ・・俺は・・・。
「ただのケガに見えますか?」
起こったような口調で口を尖らせる彼女。
「ギランバレー症候群っていう、筋肉が動かなくなっちゃう病気で・・
今リハビリ中。バカですよ・・さっきなんて、足のしびれが無くなってきてるから、もしかしたら歩けるかなぁと思って立ち上がったら全然動かないんだからさ・・。」
俺は言葉を失う。何故なら彼女はすごく泣きそうだったから。
その時、彼女が驚きの発言をしたんだ。
「来月の、関東マラソンに出たいんだ。」
「え・・・。」
「関東マラソンに出るなんて不可能」と、言いそうになった自分の口をふさぐ。
「いま、不可能って思ったでしょ?・・・」
図星だ。
「わかってるよ?そんなこと。自分が一番わかってる。でもっ・・でも・っ・・やっぱいい。今日は話しすぎた。初対面の貴方に。ごめんね。じゃ、また。」
彼女は重そうな大量の本を抱えて、二階に上がっていった。もしかして・・・ここに住んでるのかな?
・・・その夜は、彼女のことで頭がいっぱいだった。
(タイムが伸びますように!!)
「まぁ・・いっか」
今日は七夕。大雨だった。
「雨じゃなければ、星見えただろうな・・」
いつか俺のお母さんが言ってた。「田舎の方は小さな小さな星もきらきら輝いて見える。」
見たかったな・・・。
さっき書いた短冊をポケットにしまう。するといきなり大きな音がした。
ドッ!!
何か倒れ落ちた音だった。走ってそこに駆けつける。
「どうかしましたか?!」
みると、車いすから人が落ちていた。ほおって置けないと思い、俺は車いすに戻してあげた。
「ありがとうございます・・」
同い年ぐらいの女だった。とっても痩せていて、雪のようにまっ白な肌をしていた。
「良かったら送りましょうか?・・・家まで」
とっさに口から出た。なんか、ものすごく大量の本を抱えている。そんなに本を借りてどうするつもりだろう?
「いえ・・・大丈夫です。近いんで。」
だろうな。
「ケガでもしたんですか?足・・・。」
何を聞いているんだ・・俺は・・・。
「ただのケガに見えますか?」
起こったような口調で口を尖らせる彼女。
「ギランバレー症候群っていう、筋肉が動かなくなっちゃう病気で・・
今リハビリ中。バカですよ・・さっきなんて、足のしびれが無くなってきてるから、もしかしたら歩けるかなぁと思って立ち上がったら全然動かないんだからさ・・。」
俺は言葉を失う。何故なら彼女はすごく泣きそうだったから。
その時、彼女が驚きの発言をしたんだ。
「来月の、関東マラソンに出たいんだ。」
「え・・・。」
「関東マラソンに出るなんて不可能」と、言いそうになった自分の口をふさぐ。
「いま、不可能って思ったでしょ?・・・」
図星だ。
「わかってるよ?そんなこと。自分が一番わかってる。でもっ・・でも・っ・・やっぱいい。今日は話しすぎた。初対面の貴方に。ごめんね。じゃ、また。」
彼女は重そうな大量の本を抱えて、二階に上がっていった。もしかして・・・ここに住んでるのかな?
・・・その夜は、彼女のことで頭がいっぱいだった。