ほしぞらに向かって
「はぁっ・・・」
いい天気だ。
風が心地よく耳の横を通り過ぎてゆく。
あれから何日たっただろう。彼女は元気にしてるかな?
彼女は・・・・
ふと、会いたくなってきた。
何でだろう。
足が勝手に動き、図書館の前まで来てしまった。
そういえばあれから行ってなかったか・・な。
「すいませーーん。だれかいますか・・・。」
がらからだった。まぁ、しょうがないか。
「いるけど・・・・。」
前会ったときと変わらない、か細い声。
彼女は俺を見て、止まった。というか、固まった。
俺も固まった。何故なら、彼女は立っていたから。
「あの時はどうも・・・。」
眠いのか、目をこすりながら言う。
「いえ・・・それより、足・・。」
「あぁ。うん。おかげさまで。」
関東マラソンには出たんだろうか??
どこの高校行ってるんだろうか??
彼女に聞きたいことはやまほど見つかった。
彼女には、謎が多すぎた。