老人ホームと女子高生
要介護2 中山さん
ハロウィンにちなんで出されたオヤツは、カボチャプリンとカボチャケーキ。そしてココアだった。
「多めに作ったから、ひなたちゃんも食べてね。」
厨房の人がお皿とコップを渡してくれた。
「ありがとうございます。」
甘い香りが部屋一面に広がっている。
そして、美味しい。
お店で出されるのよりもカボチャの香りと味が濃いように感じた。
そんな至福時間を、ここにいる老人たちは毎日満喫しているのかぁ…
なんか羨ましい。
そんなことを思っていた時、一人の老婆の行動が視界に飛び込んできた。
まるで自分の赤ちゃんのように、テディベアを片手に抱いてケーキをぬいぐるみの口元に運んでは、自分の口に入れている。
ココアやプリンもやったのだろう。
テディベアの口元は凄い色に変色している。
そんな彼女の姿を、周りのスタッフたちは、笑顔で見つめている。
まるで親子を見ているように…
あのテディベア、臭そう。
ふと、そんな思考がよぎる。
「
「多めに作ったから、ひなたちゃんも食べてね。」
厨房の人がお皿とコップを渡してくれた。
「ありがとうございます。」
甘い香りが部屋一面に広がっている。
そして、美味しい。
お店で出されるのよりもカボチャの香りと味が濃いように感じた。
そんな至福時間を、ここにいる老人たちは毎日満喫しているのかぁ…
なんか羨ましい。
そんなことを思っていた時、一人の老婆の行動が視界に飛び込んできた。
まるで自分の赤ちゃんのように、テディベアを片手に抱いてケーキをぬいぐるみの口元に運んでは、自分の口に入れている。
ココアやプリンもやったのだろう。
テディベアの口元は凄い色に変色している。
そんな彼女の姿を、周りのスタッフたちは、笑顔で見つめている。
まるで親子を見ているように…
あのテディベア、臭そう。
ふと、そんな思考がよぎる。
「