いつかは幸せになれますように
「お、お待たせしました…」
「ううん、全然。行こっか?」
「はい♪」
最近付き合い始めた森先輩とは今は2人で帰ってる。
優しくてかっていい、すごいイイ先輩♪
「ね、いちご?」
「はい?なんですか?」
「今日はさ、この道いきなれてるから、冒険してみない?」
冒険?
この先にはガラの悪い人のたまり場になってるともっぱらの噂だ。
そんなとこにノコノコ行くほど、私もバカじゃない。
「私は別にいつもの道で…」
「なに、怖いの?大丈夫だよ、僕がいるし!」
「いや、早く帰りたいんでこっちでいいですよ…」
「いいからっ!!」

そう言うと先輩はぐいっと手を引っ張って、いつもと逆の道を歩いて行く。
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