闇の貴公子に偽りの愛を
「エドガー…自分を責めないで…私が悪かったわ。ごめんなさい…私、貴方と結婚した事、後悔してないわ。…貴方を助けられるんですもの。」
「アディナ……君は優しいね。君が僕の花嫁になってくれてよかったよ。」
アディナはエドガーを悪魔から救うために結婚を承諾したのだ。
“エドガーは悪魔に命を奪われてる”
アディナの読みは間違いでは無かった。
悪魔に命を奪われれば奪い返す事など出来ない。
しかし
一つだけ方法があったのだ。
それは
花嫁が闇の貴公子、即ち悪魔に命を奪われた者に偽りの愛を三年間捧げ、三年目の336日目に花嫁が悪魔に命を捧げると言うものだった。