闇の貴公子に偽りの愛を
貴方は気付いていないのでしょうね。
悪魔に命を奪われてから貴方は心からの笑顔を無くしたのよ。
満月の夜の笑顔は何処にもない。
取り戻してあげたかった。
私が取り戻してあげたかったの。
きっと私は……
満月の夜に逢った時から貴方に
恋していたんだわ……
「アディナ!!」
死期が近いのね。
幻覚まで見える。
エドガーが今まで見たことの無いような表情を浮かべている。
珍しく焦っているみたい。