闇の貴公子に偽りの愛を
「ミラレスわかっているだろう?」
エドガーは不適な笑みを浮かべて、今までに無いほどの低い声を響かせる。
「何がです?」
ミラレスも負けじと不適な笑みを浮かべた。
「僕の花嫁を傷つけたらどうなるか。分かるだろう?」
「貴方はアディナの事を愛していないわ。これ以上アディナを苦しめないで!!」
取り乱したミラレスは泣き崩れた。
エドガーはゆっくりとミラレスに近づき、ミラレスの首を撫でた。
「何をしているんだ?リディナ。」
「アディナを助けに来たのよ。貴方の為にアディナが死ぬなんて許せないわ。」
リディナはミラレスにそっくりな仮面を外しそっと笑った。