コンプレックスなふたり☆
「じゃあ何で無視したの!?」
うるうるうる、ムゥとしながら目を潤わせる。
(……可愛い。小動物みたいで)
なんか小さい子を相手にしているみたいで、ポンポンと優しく頭を撫でてあげた。
「優希ちゃん!」
「はい?」
「今、子供扱いしたでしょ!」
「……」
ふい、と視線を外す。
「優希ちゃんっ!」
ぷくぅと頬をおもいっきり膨らませた。
(……フグ)
プッと吹き出す。
するとさらにその頬を大きくさせた。
「…っ、すみませ、先輩っ!」
「笑いながら言われても、謝られた気がしないよ!」
すっかりご機嫌を損ねてしまったようだ。
「ごめんなさい、先輩」
「もう!」
そんなやりとりをふざけあいながら続けていると。