Little World 〜幼なじみ〜
そして部活の時間。
「西岡、良いタイムだ!よし、休憩!」
100m走りきって、顧問の先生の声が響いた。
「あ…ありがとうございました」
「やるね、君!」
話をかけてきたのは部長。
中学の頃から有名な人で憧れの選手。
「いえ、まだまだっすよ」
「うわ、なんかカッコイイ〜!みんなが騒ぐだけあるわ」
「なに言ってるんすか」
俺からすれば、部長がイケメン。
エースだし、みんなから信頼されてて。
そんな部長は、スポーツドリンクを一気に飲んだ。
「うわぁ、ぬるっ!冷やしといて貰お。おーい、智樹!」
すると、そこにあった窓が開いた。
見るからに優しそうな男が顔を出した。
なんか…嫌な予感がした。野性の勘ってやつ?モヤモヤと黒いものが心の中で広がった。
なんなんだ、この人。