Little World 〜幼なじみ〜



そして部活の時間。



「西岡、良いタイムだ!よし、休憩!」



100m走りきって、顧問の先生の声が響いた。




「あ…ありがとうございました」


「やるね、君!」



話をかけてきたのは部長。

中学の頃から有名な人で憧れの選手。



「いえ、まだまだっすよ」


「うわ、なんかカッコイイ〜!みんなが騒ぐだけあるわ」


「なに言ってるんすか」



俺からすれば、部長がイケメン。
エースだし、みんなから信頼されてて。


そんな部長は、スポーツドリンクを一気に飲んだ。




「うわぁ、ぬるっ!冷やしといて貰お。おーい、智樹!」




すると、そこにあった窓が開いた。


見るからに優しそうな男が顔を出した。




なんか…嫌な予感がした。野性の勘ってやつ?モヤモヤと黒いものが心の中で広がった。


なんなんだ、この人。




< 14 / 76 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop