Little World 〜幼なじみ〜
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「………きろ、莉子。起きろって」
「…んー。まだ寝かせてよ、お母さん〜…」
「はぁ…。誰が母さんだよ」
その一言で、ビックリして嫌でも起きた。目の前には、颯也。
「あ…、部活お疲れさま〜」
ごまかし笑い。いつのまにか、寝ちゃってたんだ…!失敗…。
「…まだ寝てんだろ?俺は帰るから、じゃあな」
「え、待ってよ!颯也ってば!」
そんな声に振り返りもせずに、教室を出ていった。
そして当たり前に、教室に置き去りにされた。
「〜っ!なによ…、せっかく待ってたのに!そんな怒らなくても良いじゃん…」
もう知らない!!
勝手にすれば!
「颯也のアホ!!」
もう、1人で帰ろ!
今すぐ出てけば、颯也と会っちゃうからあたしは1人教室にいる事にした。