Little World 〜幼なじみ〜



「風夏、帰らないの?」


何もなかったように話始めた。



マネージャーに、こんな場面見られたくなかった?



勘違いされたくなかったの?



それともウワサは本当で、付き合っているの?


離された腕が、妙にむなしかった。




「それが傘忘れちゃってね、帰りたくても帰れないんだぁ…」


「なら、俺の傘使っていいよ」


「でも颯也は…」


「莉子に入れて貰うから、平気」


「「え…」」



あたしとマネージャーの声が重なった。それと同時に、彼女の顔が曇ったのがわかった。



< 47 / 76 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop