Little World 〜幼なじみ〜



なんだか、早かったな…。もう少し、一緒に喋りたかった…。



って、また颯也の事考えちゃってる。変なの…、今までこんなに考えたことなんてなかったのにな…。


先輩に触れられた手よりも、颯也に触れられた頭の方がずっと嬉しくて…胸がギュッとなった。






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次の日の部活の時間。


あたしは、窓の外を眺めていた。先輩はまだ来ていない。


一生懸命走る颯也を見ていた。


あんなに足早かったっけ…。
あんなに背中大きかったっけ…。

見れば見るほど、颯也が男の子なんだなぁって実感する。



グラウンドの端っこの方を見ると、マネージャーさん。


あたしと同じように、颯也を見つめている。



「はぁ……」



あんな可愛い子が、側にいたらいつ好きになってもおかしくないよなぁ…。


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