Little World 〜幼なじみ〜



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「あ、颯也!」


そう言いながら、手を振ってる風夏を見つけた。




「おはよ」


「来てくれて嬉しいっ!ありがとう」


「ん。で、どの本?」


「あ、こっちこっち!」



腕を引っ張られながら、スポーツ関連の本が置いてある場所に連れて行かれた。




「なんか、色々見てる内にワケわかんなくなっちゃって…」


「んー…、コレとかいいんじゃね?俺も始めたとき、コレ読んだ」


「へぇ~!じゃあコレにする!買ってくるね♪」



あーぁ、莉子は今どこに居んだろ。連絡でもしてみっか。そう思って携帯を出すと、ちょうど風夏が帰ってきた。




「おまたせ!今日は、本当にありがとう♪」


「いや、気にすんな。興味もつ人増えたら嬉しいし」


「ホントっ?」


「莉子なんて、まったく何もわかんないまんまで、いつも応援来てるから。少しくらい風夏見習えよって感じ」


「……………」



風夏が黙ったまま、俯いていた。なんか変なこと言った?褒めたつもりなんだけど…。



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