Little World 〜幼なじみ〜
______________
__________
______
「あ、颯也!」
そう言いながら、手を振ってる風夏を見つけた。
「おはよ」
「来てくれて嬉しいっ!ありがとう」
「ん。で、どの本?」
「あ、こっちこっち!」
腕を引っ張られながら、スポーツ関連の本が置いてある場所に連れて行かれた。
「なんか、色々見てる内にワケわかんなくなっちゃって…」
「んー…、コレとかいいんじゃね?俺も始めたとき、コレ読んだ」
「へぇ~!じゃあコレにする!買ってくるね♪」
あーぁ、莉子は今どこに居んだろ。連絡でもしてみっか。そう思って携帯を出すと、ちょうど風夏が帰ってきた。
「おまたせ!今日は、本当にありがとう♪」
「いや、気にすんな。興味もつ人増えたら嬉しいし」
「ホントっ?」
「莉子なんて、まったく何もわかんないまんまで、いつも応援来てるから。少しくらい風夏見習えよって感じ」
「……………」
風夏が黙ったまま、俯いていた。なんか変なこと言った?褒めたつもりなんだけど…。