てん ―The pure story―




タカシは毎日〔てがる〕が開く午前10時から、暇になる午後5時頃までそこで働くことになった。すばるも一緒である。






奈央は日中配達の仕事をして、夜は二人を連れてエリザベスの小部屋で働いた。




タカシは休憩室ですばるが眠ってしまうと、カウンターでカクテルを作った。




奈央はおじさんが倒れた夜かおりに電話をして、すばるはしばらく保育園に行かないと告げた。




「わかった。ケンが治ったら、そのうち顔出すから」




かおりは少し残念そうに言った。
< 149 / 200 >

この作品をシェア

pagetop