てん ―The pure story―




「奈央の相談て、イダテンのことだったの?」




「ユタカのことだったら、もう手を出させないようにするから安心していいよ」




かおりとケンが口々にそう言った。







「それは、予想外のことだったのよ」




奈央は首を横に振った。




「じゃあ、なに?」




かおりが、運転しているケンと顔を見合わせた後で、そう言った。


< 176 / 200 >

この作品をシェア

pagetop