てん ―The pure story―




「やっぱ、ひどいかな?」




「・・・色合いがちょっとね。だからわたしが一緒に作るって言ってんのに」




「うー、そうしてほしいけど。やっぱり甘えてらんない。それにカオリあんた結婚が近いんだし、人のこと心配するならケンに愛情注いでやって!」




「それは心配におよびません」




二人は腕組みをして、うん、と首をたてに振った。
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