アネモネの花束を君に
〜3〜†桜Side†
あ〜あー
見つかんない
見つかんない
暑いし、最悪……
てか、れーくん休んでない…?
「ねぇ、さくちゃん帰ろうよ〜」
あ!!
「れーくん、あった!見つかったよ!!」
私はどうだ、見たか!とでもいうようにれーくんに見せつけるようとしたとき
――クラ
……あはは
最近、来なかったたから、忘れてた……
調子乗りすぎたかも……
――ばたん――――――
「さくちゃん!!!」
遠くにれーくんが呼んでいる気がしながら、私の怠い身体は重力に逆らえず、目を閉じた。