アネモネの花束を君に
「も〜。さくはわるい子さんね〜。ワタシはお父さんお母さんで略して おっかさんて言っているじゃない。」
私のほっぺをつついた。


ああ…
また始まった…


「さくが汚れるから、くっつかないで下さい。というより、おっかさんってお父さん部分無くしてますよ。」


敬語であの空気怖い〜


「そんなことないわよ!お父さんのおとお母さんのかあでなるのよ!!」


いや…ならないし……
てか、お母さんのおでも、いけるし…


お父様のおかげで…その場がすごく静かになった。

ずっと部屋にれーくんを見つけ、お父さんはすごく驚いた顔で近づいて抱き着いた。

「きゃあ〜この子可愛い〜。………この子誰?」


――――ガラガラ


「ヒロ、ウッサイ!他の患者に迷惑かかるから帰れ!!」

あ!
ゆきさんだ。


「ゆ〜ちゃん、なんで!?」

―――バシン!


「お前がうっさいから、じゃぼけー。」

「ヒロ、病院では静かしろ。」

千鶴さんはこの病院のお医者さんで父さんの親友なんだ〜。
凄いでしょ!!


「ちーまで…」
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