アネモネの花束を君に
笑顔〜明日へのキズナ〜
〜1〜†桜Side†
――――ガラ
あー
見つかった…
「おはよーさくちゃん体調はどう?」
笑顔で長年一緒でお父さんと知り合いなゆきさんが入ってきた。
ここは逃げないと……
やばい〜
兄さんがきたら……
ははは………
…は!
こうしちゃいられない!
逃げなきゃ……
「大丈ブイ!!」
と笑いながら、走り出す桜。
「待ちなさい!走っちゃいけないの!」
ゆきさんが後ろでそう言っているのが聞こえた。
「さく、病院内は走っちゃいけませんよ。」
そこには真っ黒いオーラを纏った八尋兄様がいた。
いやーーー
見つかったーー
殺サレル……
目が笑ってないよー