アネモネの花束を君に

――バン

酸素マスクをしたさくがいた。その周りには、いろいろな医療道具があった。


俺は幼いころから結城財閥の御曹子として帝王学や語学や作法などいろいろやってきた。

面倒だったが、しょうがないなと思いながら、今まで続けてきた。そう、俺はただ、さくや父さんを家族を守りたいそう思いながら、今までやってきた。


たが、その結果がなんだ。
今、さくを救えなくて、ただ、医者達がしている治療を見守ることしかできない。

結局、俺は非力でさくのために何も出来ない。
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