アネモネの花束を君に
「真白の馬鹿……」
「……ああ………」
「真白の馬鹿………」
「ああ………」
心の中では真白に八つ当たりしても、無駄だと心ではちゃんとわかっていた。
だけど、心が身体に追い付かず、真白にしられずにはいられなかった。
「真白のば―「わかったから、ひとまず座れ!!」
ぶーぶーと文句を言いながら、
私は二人ぐらい座れそうな幅を空け、真白の隣に座った。
☆★☆
「………ん」
小鳥のさえずりが聞こえてきて、目を覚めると布団にいた。
昨夜のことをはっと思い出し、周りを見回してみると、真白は私が寝ているベッドの側面にもたれて、寝ていた。