アネモネの花束を君に
捕まるもんか!
八尋兄様の馬鹿!!
――――――パタン
私は自分の部屋に逃げ込んだ。
―――――ドンドンドンドン
「さく、開けなさーい!!」
八尋兄様がドンドンと扉を叩きながら、叫んでくる。
でも、どうしていきなりあんなこと言ったんだろう?
八尋兄様は結構、
いや…大分シツコンだ。
無茶苦茶なことを言うことあるけど、私の悪いようにはなったことはない。
だけど…
流石に今学期中に卒業は急ぎ過ぎてる。
父様も財閥を継いであっち(日本)で元気でいるし、
御祖父様や御祖母様方ものんびりと暮らしていて、とてもお元気らしいし…
一体、何なの〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!?
――――――ドンドンドンドン
あんなに無視してたのに
兄様がまだ諦めて無いのか………?
というより………仕事はいかないのか?
「兄様、五月蝿いで−「兄様じゃないわ!!今、五月蝿いとか言ってる暇無いんだよ!さっさと支度しろ!!学校行くぞ!!」